2015年08月12日

<日航機墜落事故30年>日の出から御巣鷹の尾根慰霊登山

520人が犠牲になった日航ジャンボ機墜落事故は12日、発生から30年を迎えた。群馬県上野村の墜落現場「御巣鷹(おすたか)の尾根」には日の出から、犠牲者の家族が慰霊登山に訪れた。午前10時半すぎには、標高1539メートル地点にある「昇魂之碑」付近に集まり、「安全の鐘」を鳴らしたり、日航機に乗り合わせた子供たちの冥福を祈るため、シャボン玉を飛ばしたりした。

 日航によると、午前11時現在で登っている遺族は66家族269人で、過去5年では2011年の55家族222人を上回り最多となっている。上野村は登山口にカウンターを設置して入山者数を集計しているが、今年7月は1779人となり、前年同月の842人から2倍以上に増加した。この30年間で尾根は交通事故、鉄道事故などの遺族も訪れ、広く公共交通の安全を願う場となっている。さらに、東日本大震災や御嶽山噴火の遺族も登るようになり、命の重みを考える場ともなった。

 一方、犠牲者の家族は年々高齢化し、つえをついて登ったり、登山口で断念したりする姿が目立つ。
 ◇日航ジャンボ機墜落事故

 1985年8月12日午後6時56分、羽田発伊丹行きの日本航空123便(ボーイング747、乗客・乗員524人)が32分間の迷走の末に墜落し、出張の会社員やお盆休みの旅行客ら520人が死亡、4人が重傷を負った。単独機の事故では世界の航空史上最悪の死者数。垂直尾翼などが破壊されて操縦不能に陥っており、運輸省航空事故調査委員会(当時)は、7年前に起きた同機のしりもち事故でボーイング社が行った修理のミスが遠因と指摘した。日航やボーイングの幹部、担当者は誰も訴追されなかった。
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Posted by ビルケンシュトック キッズ  at 12:00